タイ政府、夏季の水難事故に警鐘 過去10年で9637人が溺死

【タイ】政府は、気温の上昇に伴って水浴びや水遊びが増える夏期(3月〜5月)に多発する、水難事故への注意を呼びかけている。2016年から2025年までの10年で計9637人が水難事故で死亡したという。

 年齢別では、45〜59歳が最も多く全体の28%を占め、次いで60歳以上が22%、15歳未満が20%となっている。学校の長期休暇中に限定すると、子どもの水難事故が年間の3分の1を占めるほど多く、政府は保護者に対して十分な監視を求めている。

 主な原因は、水遊び(52%)と転落・滑落(25%)で、事故の多くは農業用水路や自然の水場(掘削池、ため池、運河、河川)で発生しており、全体の73%を占める。死亡者の98%はライフジャケットを着用しておらず、事故の発生時間帯は正午から午後6時前までが最も多く、全体の60%に達した。水難事故に遭った人のうち、死亡に至った割合は77%。

 政府は、水辺での活動に際して特に子どもや高齢者の安全管理を徹底するよう呼びかけている。必ずライフジャケットを着用し、飲酒を控えることで水難事故のリスクを減らすよう求めている。

 また、行政や関係団体に対し、危険な水場の調査と管理を進め、フェンスの設置、警告看板の掲示、安全規則の整備などを通じ、水難事故の防止と人命の保護に努めるよう指示。業者に対しても遊泳区域の明確化、ライフガードの配置、救命器具の整備、飲酒禁止などの安全対策を講じるよう要請している。

写真:newsclip

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