【タイ】盗まれたバイクに搭載されていたGPSの位置情報を手がかりに、盗難車両を保管していた倉庫を発見し、警察が密売組織のメンバーを逮捕するという事件が発生した。国外への密売が疑われている。
きっかけとなった事件が起きたのは12月18日。購入から半年ほどのホンダ製バイクが盗まれたとして、バンコク都内のマッカサン警察署に被害届が提出された。被害者は車両にGPSを取り付けており、警察が位置情報を追跡したところ、バンコク西部タウィーワッタナー区のプッタモントン・サーイ2通り沿いにある物流会社の倉庫に置かれていることが分かり、捜査班が翌19日に現場を家宅捜索した。
倉庫内には男がおり、警察がその場で身柄を確保。男の供述によると、1年ほど前に雇われて倉庫の管理を任されており、盗難車両の見張り役だった。ホンダ製バイクは、別の男がトラックで運び込んできたと話している。
倉庫からはほかにも、盗難の疑いがあるナンバープレートが外されたバイク10台が発見された。タイ国内でのバイク盗難の多くは、ラオスやカンボジアなど周辺諸国への密売が目的で、警察は背後の組織の特定を急ぐとしている。倉庫の名義人となっている物流会社は、建物の賃貸を行っていたもよう。
警察によると、バイク盗難の人気車種はホンダの「ウェーブ」シリーズとし、所有者に対してより注意を払うよう呼び掛けた。
写真:POLICE News Varieties





















