バンコク都や社会開発福祉省、スクムビット通りで路上生活者対策

【タイ】バンコク都庁(BMA)は12月23日夜、社会開発福祉省、区役所、警察などと共に都内スクムビット通りで路上生活者や物乞いの実態調査を行った。今後、社会秩序の確保と包括的な支援の提供に取り組んでいく。

 職員らはワッタナー区の高架鉄道(BTS)ナナ駅周辺からクローントゥーイ区のベーンジャシリ公園前にかけて視察。公共空間を生活の場としている人々に対し、国の支援制度や各種福祉サービスについて説明を行った。本人の状況把握、一時保護施設への入所意思の確認、就労に向けた職業訓練の希望などについて記録や聞き取りを行った。安定した仕事と収入の確保を通じ、自立した生活を支援していく。

 BMAは調査を通じて支援を望む人も望まない人も確認。支援拒否の場合は、本人の意思を尊重することを定めた「路上生活者保護法」に基づき対応していく。職員は公共空間を居住の場として使用しないよう注意を促し、歩行者や地域住民の安全と秩序の確保を理由に、場所からの移動を求めた。

 今後は支援希望者の名簿や人数を整理し、継続的なフォローアップにつなげていく。これまでの活動でも、現地に直接出向くことで対象者に的確な支援を届けられてきたとしている。

写真:バンコク都庁(BMA)

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