【タイ】タイ首相府が、日本政府から国際協力機構(JICA)を通じてタイ南部の洪水被災者向けの緊急援助物資を受け取ったと発表した。12月2日の供与式には、タイ側からアヌティン・チャーンウィーラクーン首相、エークニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相、ボウォンサック・ウワンノー法務担当副首相ら、日本側から⼤鷹正⼈在タイ⽇本国⼤使館特命全権⼤使、作道俊介JICAタイ事務所長らが参列した。
今回の緊急援助物資は、大型テント150張、簡易マット3000枚、毛布3000枚、防水シート150枚、飲料水用プラスチック容器500個、1分間に4リットルの浄水が可能な浄水器20台などで、総額710万バーツ(3500万円相当)規模となる。これらは財務省ワユパック支援センターを通じて、被災地であるソンクラー県ハジャイ郡に届けられる。
アヌティン首相は、タイ政府とタイ国民を代表し、日本政府、在タイ日本国大使館、JICAに対して深い謝意を表明したという。迅速かつ誠意ある対応を称賛し、両国の長年にわたる信頼関係の強さを改めて強調した。
シリポン・アンカサクンキアット政府報道官によると、⼤鷹日本大使は、「両国は困難な時に常に寄り添ってきた。今回の支援は友情と連帯の証であり、日本がかつて災害に見舞われた際の、タイから寄せられた温かい支援への感謝の気持ちでもある」と述べた。「緊急援助物資が被災者の苦難を和らげることを願うとともに、日本は今後もタイ国民に寄り添い続ける」と語った。
作道JICAタイ事務所長は、「タイと日本は常に危機の際に助け合ってきた」と述べた。「熊本地震や東日本大震災の際にはタイが日本を支援し、日本も2004年の大津波や2011年の大洪水でタイを支援。友が困難に直面すれば必ず助けるという関係が続いている」と強調した。




















