バンコク都庁とペルー大使館、壁画「タイ・ペルー友情の芸術」公開 外交関係樹立60周年を記念

【タイ】バンコク都庁(BMA)は在タイ・ペルー大使館と共に、タイ・ペルー外交関係樹立60周年を記念した壁画(ストリートアート)「Peru and Thailand United by Art」を公開した。式典には、チャチャート・シッティパン都知事とセシリア・ガラレタ・バサン駐タイ・ペルー大使が出席した。

 壁画は、バンコク都プラナコーン区シリポン通り沿いの建物の壁に描かれた。ペルーの有名グラフィティアーティスト、「ディエゴ・コルネホ氏(芸名セミエック)」が制作。鮮やかな色彩と想像力豊かな表現で、両国の友情を現代美術として描き出した。

 式典ではチャチャート知事が、「今回の壁画は両国の友情の新たな節目であり、芸術の力が人々の心を結び、相互理解を深めることを示している。バンコク都は国際的な文化交流を支える役割を誇りに思う」と述べ、大使館や芸術家への謝意を表した。

 ガラレタ大使は、「本日の壁画公開は、これまで続けてきた『Torito de Pucará: Peru and Thailand United by Art』プロジェクトの集大成だ」と語り、両国の芸術家による高さ1.5メートルの「トリート」像6体の展示や、市民300人以上が参加した写真共有イベントなどを振り返った。「トリート」は幸運や守護、繁栄の象徴であり、タイの伝統的な信仰とも通じるという。

 BMAの説明によると、今回の壁画には、ペルーの国獣ラマ、タイのゾウ、両国の伝承に登場するネコ、そして太陽が描かれている。太陽はタイでは悟りと再生の象徴、ペルーのインカ文化では最高神として生命と光を与える存在とされ、両国の精神文化を結び付ける要素となっている。周囲には両国に共通する花や山々が描かれ、自然の豊かさと人々の絆を表現している。

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写真:バンコク都庁(BMA)

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