【タイ】バンコク都庁(BMA)は、都内の壁面を活用したストリートアートを広げるため、作品を描きたいアーティストと壁を提供したい所有者を結びつける取り組みを始めた。芸術を都市の魅力づくりの柱と位置づけ、創作活動の場を拡大する狙いだ。
エーカワランユー・アムラパーン都庁報道官は、「芸術は国境を越える共通言語であり、人々の心を豊かにするだけでなく、人材育成、観光、経済に寄与する」と説明。BMAは多様な芸術を都民に開かれた形で展開し、アーティストが自由に創作できる環境づくりを進める。
「何をもってストリートアートと呼ぶか」には議論の余地がある一方、壁の所有者からは「自分の建物に描いてほしい」、アーティストからは「公に認められた場所で創作したい」というそれぞれ要望があり、BMAは法令を尊重して公共財産を守りつつ、双方をつなぐ仲介役を担っていきたいとしている。
専用フォームを通じて壁の提供希望者とアーティストを募集し、最終的な選定は壁の所有者が行う。エーカワランユー報道官は、「街を美術館に変え、芸術の裾野を広げ、アーティストを支える取り組みを都民と共に進めたい」と呼びかけている。
申し込みフォーム(タイ語)
写真:バンコク都庁(BMA)