中国、タイとカンボジアに復興支援提案 被災地の再建で

【タイ・カンボジア・中国】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は12月29日、タイ・カンボジアの軍事衝突による被害からの復興を支援するべく、中国が両国に2000万元(40億円相当)を拠出する意向を示していると明らかにした。受け入れの可否については、シハサック・プアンケートケーオ外相と協議した上で判断する。

 シハサック外相は、中国の王毅外相との会談のため昆明を訪問。アヌティン首相は「協議は順調に進んでいるとの報告を受けている」と述べた。記者団からの「拠出にあたって中国から何か条件が示されているか」との質問には、「人命や財産の被害回復に関する支援が中心になる」とのみ回答。いずれもシハサック外相の帰国後に協議しなければならないと繰り返した。

 アヌティン首相はまた、中国の中立性を疑問視する声に対し、「そうした情報は正確ではない」とし、公式発表に基づく情報を信頼するよう訴えた。中国は外交的にカンボジアとより近い関係にあるとみられている。

 避難住民の帰還については、当局が安全と判断した地域から順次進んでいると説明。安全確保を最優先としつつ、情勢の改善に期待を示した。

写真:タイ外務省

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