【タイ】アタコーン・シリラタヤーコーン・タイ観光スポーツ相は10月16日、中国・北京で開かれた「アメージング・タイランド・ネットワーキング・ディナー」に出席し、中国の航空会社や大手旅行代理店の幹部らと、観光分野での連携強化に向けた協議を行った。ナッタリヤー・タウィーウォン同省事務次官やターパニー・キアットパイブーンTAT総裁といった幹部らが同行し、両国の観光交流拡大に向けた取り組みを確認した。
今回の訪中は、タイ現政府が掲げる「Big Impact, Act Fast」政策の一環で、観光分野での戦略的な国際協力を通じて経済効果を早期に実現し、観光立国としての地位を強化する狙い。中国からは、航空会社や大手旅行代理店の幹部らが出席。TATは、「タイと中国が国交樹立50周年を迎える節目にあたり、戦略的なつながりを象徴する場となった」と強調している。
アッタコーン観光スポーツ相は、「航空会社、オンライン旅行プラットフォーム、大手旅行代理店など幅広い分野で中国側と緊密に連携しながら、旅行者の信頼回復と持続的な成長につなげたい」と述べた。
来タイ中国人数は今年、前年比で急激な落ち込みを見せており、幾度かの中国人向け観光キャンペーンを打ったものの反応は鈍く、依然として回復の兆しが見えていない。前政権はターゲットを欧州諸国にシフトさせるといった動きも見せていたが、現政権で「やはり中国」という判断に至ったもよう。