【タイ】バンコク都ジョームトーン区内のラマ2世通りで6月8日午前2時前、高架道路の工事現場でがれきや泥土が崩れ、ミャンマー人作業員(39)が一時生き埋めとなった。作業員は救出されたが意識不明の重体で病院に搬送された。
事故はラマ2世通り起点付近のソイ29入り口で発生した。作業員は地中に埋め込む配管の敷設工事を行っていたところ、崩れてきたがれきや泥土に巻き込まれ、3メートルほどの穴に転落、体の半分が泥水に浸かった。現場の同僚や通報を受けて駆け付けたレスキュー隊が排水ポンプで水を汲み上げ、落ちた作業員を救出。警察が救命措置を施し、弱いながらも脈があることを確認したという。
ラマ2世通りは、首都バンコクから中部ペッチャブリー県方面に伸びる国道35号線。バンコクからサムット・サーコーン県の区間で現在、高速道路(M82)としての再開発が行われている。2019年着工以降の事故件数は2500件以上といわれる。
また、泥土が崩れて作業員が生き埋めになるという事故は、バンコク都内のMRTオレンジライン(地下鉄)工事現場で5月にも起きており、5日後に遺体として救出されている。
工事現場での事故の犠牲者は、多くが出稼ぎのミャンマー人。
写真:Fire & Rescue Thailand