【タイ】カンボジア・ポイペトの犯罪拠点で地元警察に拘束され、3月1日に帰国したタイ人119人のうち、100人に対して逮捕状が発行されたことが分かった。タイ警察サイバー犯罪捜査局が明らかにした。
119人は当初、タイ東部サケーオ県アランヤプラテート郡向かいのカンボジア・ポイペトの犯罪拠点で、特殊詐欺などを強いられていると報じられていた。ペートーンターン・チナワット首相は2月28日、「自国民を救い出す」として国境に赴き、地元当局に対応を指示。ところが、翌3月1日になってタイに戻ってきた119人の多くは、拉致されたのではなく自発的な関与だったことが疑われ、タイ側でも警察が取り調べることとなった。
結果、3月4日までに10人、翌5日までに90人、ほぼ全員の計100人の自発的関与が明らかとなった。ほか、同事件の首謀者とされる中国人の2人にも逮捕状が出されている。
タイ・ミャンマー国境で壊滅状態にある犯罪組織はカンボジアに拠点を移しつつあり、タイおよびカンボジアの両当局が阻止に乗り出している。