【タイ】タイの各メディアが消息筋の話として伝えるところによると、中国大手電気自動車(EV)メーカーのBYD(比亜迪)による不当値下げの疑惑について、タイ消費者保護委員会は「問題なし」という結論に至った。BYDは今年7月、東部ラヨーン県に工場を開所。その記念キャンペーンとして最大34万バーツに上る大幅値下げを実施し、その前に購入した消費者から「不利益を被った」という苦情が挙がっていた。
同委員会は調査の結果、BYDのタイ販売代理店であるレベ・オートモーティブ社は、告知内容に沿って値下げを実施したとし、広告法(日本の不当景品類及び不当表示防止法)違反はなかったとした。一方で、具体的な値引き価格を明確にしなかったとして12万バーツの罰金が科されるべきと判断した。
今日11月29日に始まったモーターエキスポ2024に出展中のBYDは、「Atto 3」と「Seal」モデルをさらに最大40万バーツ値下げするとしており、購入済みの消費者からの苦情は今後も続くと見られている。