タイ東北部の左上、ラオスと国境を接する県。山がちで気温も低め、東北部に組み込まれていながら地理的にも民俗的にも北部に似た特徴を持つ。タイ政府観光庁(TAT)は「東北部のメーホーンソーン(タイ北部辺境の県で、山間の景色と気候が国内外からの旅行者に人気)」と紹介している。
場所柄、少数民族が多く、特にモン族が目立つ。タイ共産党がルーイ、ピッサヌローク、ペーチャブーン県境の山岳部に立てこもっていたころに共闘した一派や、ラオスの共産化から逃れてきた別派が共に暮らすという。
ルーイといえば、「ピーターコーン」という雨期入りのころに行われる奇祭。釈迦の前世を綴るジャータカが元になった祭りで、ピーターコーンというお化けはあくまでも脇役だが、その珍しさからいつからか主役として活躍するようになった。
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人口: 63万9,000人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:1万1,425平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから520キロ(タイ道路協会)
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