グラブ運転手殺害し金行強盗、チェンマイでタイ人男逮捕
- 2024/7/9
- タイ社会
【タイ】タイ警察は8日、北部チェンマイ県在住のタイ人の男(26)を殺人、強盗などの容疑で逮捕した。配車アプリ「グラブ」の運転手のタイ人男性(48)を殺害して乗用車を奪い、奪った乗用車を使って強盗を働いた疑い。
調べによると、容疑者は8日早朝、チェンマイ市郊外のドイ・ステープ山中腹の仏教寺院ワット・パラートサキタカミに自家用車を止め、2キロほど離れた場所まで歩き、アプリでグラブカーを手配した。現場に到着したグラブカーの乗用車の後部座席に乗り込み、運転手の男性を拳銃で撃ち殺害し、遺体を近くの谷底に投棄した。奪ったグラブカーを市内のショッピングセンター(SC)「 セントラルフェスティバル・チェンマイ」まで運転し、午後11時半ごろ、同SC2階の金製品販売店(金行)「オーロラ」に拳銃を持って押し入り、陳列棚から金のネックレスなど300万バーツ相当の金製品を奪った。犯行後、グラブカーでワット・パラートサキタカミに戻り、自家用車に乗り換えて現場を離れ、奪った金製品の一部をチェンマイ市郊外の金行2店で転売した。同日夜、チェンマイ市郊外の自宅で逮捕された。
容疑者は取り調べに対し、両親が詐欺で多額の借金を抱えたため犯行を企てたなどと供述した。
殺害された男性は元兵士で、高齢の母親の世話をするためチェンマイに戻り、グラブカーの運転手をしていた。