【タイ】セーター首相は5日、バンコク都内のタイ首相府で、中国の電気自動車（EV）大手、比亜迪（BYD）が先月タイ市場に投入したEVセダン「SEAL（シール）」に試乗した。

　首相は試乗後、「（特定の）自動車の宣伝のために来たのではなく、考え方の宣伝に来た。EVは、政府が支援する、良い未来だ」などと述べた。

　タイでは今年、中国メーカーを中心とするEVの販売台数が急激に伸びている。1～8月の新車販売台数は前年同期比6.2％減、52万4784台で、このうちEVは4万1844台（前年同期比837.8％増）だった。

　BYDは同社初の国外工場をタイ東部ラヨン県で建設中で、2024年に製造を開始する予定。年産能力は15万台。

BYDのEVに試乗するセーター首相（写真提供、タイ首相府）