【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は11月20日、バンコク都内サイアム・ケンピンスキー・ホテルで開かれたセミナー「Prachachat Outlook Thailand 2026 : Adjust – Change – Move Forward」で講演し、12月12日の下院解散に言及した。首相は「政治的な現実は『このままでは到底続けられない』という段階にまで達している」と述べ、来年の総選挙は不可避との認識を示した。
アヌティン首相は、少数与党体制では政権運営が困難であると率直に認めた。「不信任案が提出されると否決できそうにない。政権運営は来年1月31日までと述べてきたが、野党がそれさえも待てないというのなら、それでも構わない」と語った。「もし国会再開の12月12日に解散を求めるなら、応じる準備がある」と強調した。
ただ、解散が同日に行われれば未処理の案件が残るのは避けられないとし、「その責任を私に問うべきではない」と釘を刺した。「不信任案を強行されれば、議論や説明がどれほど優れていても敗北は免れない。少数与党に勝ち目はない。私は政治のために勝ち負けを争うつもりはなく、国民に利益をもたらすために働いている。たとえ2、3カ月でも国民が恩恵を受けられるなら、それで満足だ」と述べた。
これまでの政策については自信を示し、「本当の勝負は次の総選挙だ」とアピール。「来年は重要な年だ。国民が正しい選択をすれば、タイは停滞ではなく飛躍する。より速く、より強く前進し、世界から再び注目される国になる」と訴えた。





















