【タイ】タイ陸軍のブンシン・パートクラーン第2軍管区司令官(中将)が5月31日、カンボジア国境を警備する東北部スリン県パノムドンラック郡の前線部隊を視察、兵士らを激励した。同区フェイスブックに写真が掲載され、6月1日には緊張の高まりをほのめかすメディア報道が見受けられた。
タイ・カンボジア両軍の衝突は、5月28日に東北部ウボン・ラーチャターニー県で起きたが、ブンシン司令官が今回視察で訪れたのはシーサケート県を挟んで西側のスリン県だった。現地の兵士に対し、「我々の行動は常に正当であり、国際原則に基づいて国益を守り、起こりうるあらゆる事態に備える」と伝えた。
スリン県の国境沿いでは以前から小規模な衝突が散発、2011年には迫撃砲が飛び交う規模の戦闘に発展した。シーサケート県の国境には、国際司法裁判所(ICJ)によってカンボジアの領有が認められたプレアビヒア(タイ語でワット・カオプラウィハーン)が建ち、やはり2008年に両軍が兵力を集結させた戦闘が起きている。今回のような、ラオス国境にも近いウボン県での小競り合いはまれ。
タイ陸軍は、バンコクに最も近いカンボジア国境を持つ東部サケーオ県でも機甲部隊が警戒を強めており、タイ政府の外交努力の裏で臨戦態勢を整えているもよう。</p
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写真:タイ陸軍第2軍管区กองทัพภาคที่ 2フェイスブックより>