バンコク地震での倒壊ビル、エレベーターシャフトの設計変更が原因か?

【タイ】3月28日の地震で倒壊したバンコク都チャトゥチャック区内の「タイ会計検査院(SAO)」新本部ビル(当時建設中)に関し、タイ政府が任命した事故調査委員会は4月14日、これまでの調査でエレベーターシャフト(昇降路)の設計が変更されていたことが分かったと発表した。壁の厚さが当初の30センチから25センチに薄くなっており、強度が低下した可能性があるという。

 事故調メンバーのタイ構造エンジニア協会(TSEA)は、重量を支えるエレベーターシャフトは(特に高層ビルでは)心臓部と見なされ、壁が薄くなると建物全体の強度に影響を与えると説明した。また、SAO同様の設計もしくは設計変更がタイ国内のその他多くの高層ビルでもあり得るとし、エレベーターシャフトの再評価が必要になってくるだろうと述べた。

 事故調は今後の調査で、設計が変更に至った経緯や変更者(責任者)の特定、工事で使用されたコンクリートと鉄筋などの品質検査を進めるという。

 建設中だったSAO新本部ビルの工事請負主はタイの「ゼネコン大手イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)」と「China Railway No 10 (Thailand) Ltd.(CREC10)」のJV(ジョイントベンチャー)の「ITD-CREC」。CREC10は2018年8月設立で資本金は1億バーツと巨額だが、会社の実態はほとんどなく、タイ人株主3人も名義貸し(ノミニー)だった。

写真:Fire & Rescue Thailand

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