【タイ】タイ教育評議会事務局(OEC)は3月24日、世界人口に関連した各種データを発表している米World Population Review(WPR)による「2025年国別教育ランキング」の調査結果は、事実を反映していないと抗議の意を表した。教育レベル評価の目安となる識字率は、15歳以上の国民の99%に達していると主張している。
WPRによる今回の調査は、203カ国・地域を対象にしており、1位韓国、2位デンマーク、3位オランダ、4位ベルギー、5位スロベニア、6位日本、7位ドイツ、8位フィンランド、9位ノルウェー、10位アイルランドとなっている。タイは107位で、中間にも達しなかった。
アセアン10カ国では、11位シンガポール、47位ブルネイ、53位ベトナム、67位インドネシア、71位フィリピン、89位マレーシア、102位ラオスに続く8番目で、OECは「タイ以下の国はミャンマー(109位)とカンボジア(120位)しかない」と怒りをあらわにしている。
OECは、WPRの調査は最新データを反映していないと抗議し、教育レベルの評価は識字率を一つの目安にすべきだと述べた。OECは15歳以上の国民を対象とした識字率の調査を独自に進めており、最終結果は今月下旬に明らかとなるものの、現時点では「99%に達している」と明らかにし、「アセアン諸国でトップレベル」と主張している。