【タイ・インドネシア】タイの複数メディアがロイター電として伝えるところによると、インドネシア政府が発足させた新政府系投資ファンド「ダナンタラ・インドネシア」で、戦略の立案などに携わる「ドリームチーム」にタクシン・チナワット元首相が加わった。3月24日に発表された。ドリームチームへの参加にあたって、タクシン元首相および代理人からのコメントは伝えられていない。
ダナンタラ・インドネシアは2025年2月に発足、シンガポール政府系投資会社「テマセク・ホールディングス」がモデルとされる。同国国有企業の全株式を管理し、その配当を原資に20件以上の国家プロジェクトに再投資する。プラボウォ・スビアント大統領が打ち出した「2029年までの8%成長」という目標を達成するための重要手段と位置付けられ、9000億米ドル規模の資産を管理する見込みだという。
ドリームチームのメンバーは、タクシン元首相のほか、米投資家・ヘッジファンドマネージャーのレイ・ダリオ氏、米経済学者のジェフリー・サックス氏など。ほか、インドネシア「前」および「元」大統領と伝えられる。