【タイ】タイ南部で豪雨による洪水被害が続いている。11月後半から12月17日までに南部11県で76万世帯以上が被災、37人の死亡が確認されている。
チュムポーン県、ラノーン県、スラーターニー県、ナコーン・シータマラート県、パッタルン県、トラン県の6県では、今でも16万世帯以上の被災。いくつかの病院が浸水のため一時閉鎖、患者の他院への移送を余儀なくされた。洪水での死亡者は、水に浸かったまま家電を使用したことによる感電死が多い。
洪水は一部では水位が下がっているものの、一部では未だ上がっているという。閉鎖が心配されているチュムポーン、ナコーン・シータマラート、ラノーン、スラーターニーの4空港は運用が続いている。ただ、周辺道路が冠水しているため、空港当局は3時間前までに到着するよう利用者に注意を促している。
17日にはペートーンターン・チナワット首相が、被害が最も甚大とされるナコーン・シータマラート県とスラーターニー県を訪問、被災者を見舞った。救援物資が届いていることを確認し、夫がナコーン・シータマラート県出身であると紹介、自身の迅速な対応をアピールした。同首相は、「(一族の出身地である)北部の洪水被災地は見舞って、南部には来ない」と批判を受けていた。