【タイ】タイ東部パタヤ市の幹線道路で外国人とみられる男性がライオンを乗せたベントレーの高級オープンカーを運転しているのが目撃され、タイのメディアで大きく報じられた。タイではライオンの飼育や移動が法律で規制されていることから、タイ当局が調査に乗り出した。

　タイ天然資源環境省国立公園野生動植物局は25日に開いた記者会見で、目撃されたライオンがパタヤ市内の住宅で飼育されているのを突き止め、立ち入り調査を行ったと明らかにした。住宅はスリランカ人の男性が賃借し、立ち入り調査当時、タイ人女性と弁護士のタイ人男性、ウクライナ人の女性がいた。ベントレーを運転していたとみられるスリランカ人男性はタイを出国した後だった。

　ライオンは中部ナコンパトム県の飼育施設からパタヤ市の住宅に飼育地を移す手続き中だったとみられる。当局は、許可が下りる前にライオンを移動させたことなどから、タイ人女性を動物保護法違反で逮捕し、詳しい状況を調べている。

写真提供、タイ国立公園野生動植物局