【タイ】保健省は、入所者を「檻付きベッド」で拘束していたことなどが明らかになった、西部カーンジャナブリー県タームアン郡の介護施設「ソートーンチャイ・ナーシングホーム」の閉鎖に向けた手続きを進めている。許可の範囲を超えた運営や精神疾患患者の受け入れなど、複数の法令違反が確認された。
問題が表面化したのは、入所経験のある高齢女性が人気テレビ番組に出演し、「息子夫婦にだまされて檻に入れられた」と訴えたことがきっかけ。入所者が身体的・精神的虐待や非人道的な環境に置かれているとの報道を受け、保健省が6日に調査に乗り出した。SNSでは、鉄格子付きの部屋、檻付きベッド、出入り口周辺の有刺鉄線など、施設内で撮影された写真が拡散された。
施設には100人を超える入所者がおり、大半は18歳から59歳だった。うち9割以上が精神疾患患者と確認された。高齢者または要介護者のケア施設として認可されていたが、許可なく精神疾患患者を受け入れていたことが問題視された。外側から施錠可能な鉄格子や檻付きベッドなどの設備は、安全面やサービス面の基準に適合しないとし、当局が営業許可の取り消しを命じた。元看護師の女性オーナーに対しても法的措置が取られる。被害を受けた入所者らは、すでに警察に被害届を提出している。
保健省は入所者の心身の状態を評価したうえで、ほかの施設への移送を進める。受け入れ先が見つからない場合は保健省精神衛生局の施設に移送し、継続的なケアを提供する。
写真:Police TVフェイスブック掲載の動画からのキャプチャ




























