タイ深南部3県で爆破・放火テロ51件 1県で夜間外出禁止

【タイ】深南部パッターニー、ヤラー、ナラーティワートの3県で8月22日夜、爆破、放火、銃撃、公共物破壊など計51件のテロが発生し、民間人の女性2人が負傷した。治安当局が警戒を強めている。

 国内治安維持部隊(ISOC)によると、パッターニー県で11件、ヤラー県で18件、ナラーティワート県で22件が確認された。パッターニー県ヤリン郡では セブンイレブンが爆破され、犯行グループが空に向けて発砲し、タイヤを燃やして周辺を威嚇。同県サイブリー郡では新設の役所が放火された。ヤラー県ではタイヤ、監視カメラ、携帯基地局、公用車の焼損が相次ぎ、主要道路には鉄くぎ(まきびし)が撒かれた。

 ナラーティワート県ではラゲ郡の役所が放火され、公用車1台が盗まれた。ナラーティワート市内の路上でも爆発が起き、女性2人(45、46)が 胸部、腕、太ももに重傷を負った。こうした事態を受け、ナラーティワート県は戒厳令に基づき 22日午後10時15分から23日午前6時まで県内全域の外出禁止を発令した。

 タイ深南部と呼ばれるパッターニー、ヤラー、ナラーティワートの3県と隣接するソンクラー県3郡では以前より、分離独立を大義名分とするテロが続いている。マレーシア国境という土地柄、マレー系のムスリムが住民のほとんどを占めるため、一連のテロも「イスラムテロ」と報道されるが、イスラム的な時間感覚でテロが行われるものの宗教的な争いはない。本質は単純な利権争いと見られる。

セブンイレブンで前で発砲するテロ実行犯 อส.ชายแดนใต้フェイスブックより

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