【タイ】日本の公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は3月30日、タイの政府機関であるタイ科学研究革新推進機構(TSRI)と、感染症分野の研究開発を対象とした連携を強化する覚書を締結した。マラリアや結核、顧みられない熱帯病、将来のパンデミックにつながる恐れのある感染症を対象に、研究開発への共同資金提供の機会を広げることを目的とする。
GHIT Fundは、日本政府、製薬企業、国際機関などが参加する官民連携の基金で、低中所得国で深刻な影響を及ぼす感染症に対する治療薬、ワクチン、診断薬の研究開発を支援。2013年の設立以降、140件以上の研究開発案件に対し、総額400億円を超える資金を拠出している。一方のTSRIは、タイ高等教育科学研究革新省傘下の政府機関。国家戦略に基づく研究技術革新政策を策定し、大学や研究機関などに研究予算を配分する役割を担う。
今回の覚書締結によってGHIT Fundが支援することで、タイ国内の大学や研究機関、企業、タイで研究開発を行う日本を含む海外の研究機関に対し、TSRIが追加的な資金支援を行う道が開かれる。タイは、マラリアや寄生虫感染症などの研究分野で長年の実績を持ち、国際的にも評価の高い研究拠点を有している。
両機関は今後、感染症を対象とした医薬品、ワクチン、診断技術の開発を進める研究プロジェクトへの共同資金提供を進めるほか、日タイ両国の研究者による交流やワークショップを通じた知見の共有にも取り組む。GHIT Fundは、こうした連携を通じて日本と海外の研究機関や製薬企業を結び、感染症対策に向けた製品開発を後押ししていくとしている。
























