タイ警察のオンライン詐欺対策、被害者11人の送金を阻止 件数減も高額化進む

【タイ】タイ警察オンライン詐欺対策センター(ACSC)が、11月16日から22日までの1週間に寄せられた被害報告を公表した。期間中、通報件数は6936件で、前週より786件減少したものの、被害総額は6億2000万バーツ(30億円相当)に達し、前週比でおよそ1億8000万バーツ増加した。ACSCはこの間、被害者11人の送金を事前に食い止め、565万バーツの被害を防止した。

 警察の分析によると、件数は減少している一方、1件あたりの被害額が増加しており、詐欺集団が小口のだまし取りから高額狙いに手口を変えている傾向がうかがえる。「投資詐欺」の被害額が最も大きく、コンピューターシステムを利用した偽投資話が主流となっている。次いで「賞金受け取り名目の送金詐欺」「恐怖心をあおる脅迫型送金詐欺」「副業名目の送金詐欺」が続く。

 一方、件数ベースでは「ネット通販詐欺」が依然として最多で、全体の62.4%を占めた。安価な商品やサービスを餌にした手口が多く、オンライン市場が最も身近な詐欺の温床となっていることを示している。

 年齢層別では、未成年は「ネット通販詐欺」「副業詐欺」「電話による脅迫型送金詐欺」の被害が多く、18〜25歳では「ネット通販詐欺」「賞金名目の送金詐欺」「脅迫型送金詐欺」が目立つ。26〜50歳では「ネット通販詐欺」「賞金名目の送金詐欺」「副業詐欺」が多く、51歳以上では「ネット通販詐欺」「賞金名目の送金詐欺」「投資詐欺」が上位を占めた。

写真:Police TV

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