【タイ】タイ南部最大の商業都市ソンクラー県ハジャイ郡の市街地が広範囲に冠水したことにより、11月22日から23日にかけてハジャイ空港で旅行者1000人超が立ち往生した。市内の各ホテルで外に出られなくなった宿泊客を含め、地元当局がトラックなどを出動させて輸送にあたった。
ハジャイ市街地は連日の豪雨で21日から22日にかけて冠水・浸水が深刻化し、その被害状況が広く報じられていた。アタコーン・シリラタヤーコーン観光スポーツ相が22日深夜にハジャイ空港に駆け付け、1000人以上の乗客が空港内で足止めされている状況を確認した。空港では食料、飲料水、歯磨きセット、救急用品などが配布されたという。
23日は、空港、市内のホテル、洪水による被災民が避難している仮設避難所への交通手段を確保すべく、国軍や王立灌漑局の大型車両が投入された。ハジャイ空港の23日の発着はほぼスケジュールどおりだった。一方、市内のおよそ30カ所のホテルからはこの日、3700食超の弁当配布の要請があったという。
ソンクラー県の洪水被害は23日時点で10郡637村に達している。被災者は46万5000人超で、ハジャイ郡だけで24万3000人に上る。赤十字が提供可能な弁当は1日2万食で、被災者のごく一部にしか届いていないのが現状だという。
●タイ南部最大都市ハジャイで大規模洪水 首相「支援計画済み」
11月23日のハジャイ市街地 写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより





















