タイ南部洪水で生活物資に不安 商務省「価格監視を強化」

【タイ】タイ商務省国内通商局(DIT)が、洪水による甚大な被害が発生しているタイ南部各県で、食料や生活必需品の供給状況を厳しく監視するよう、関係機関に指示を発した。小売業者に対して不当な値上げを行わないよう警告するとともに、消費者へも買いだめに走らないよう呼びかけている。

 ナコーン・シータマラート、スラーターニー、パッタルン、ソンクラー、トラン、パッタニーなどの南部各県では現在、農地および農作物への被害、交通網の寸断、小売店の臨時休業などが多く報告されている。一部地域からは物資の不足といった心配の声が聞かれ始めているという。

 DITは被災地および周辺地域の関係機関に対し、「値札が明示されているか」「商品が通常価格で販売されているか」「不当な買い占めはないか」など、小売店を厳しく監視するよう命じた。違反者には「物価・サービス価格法」に基づく処罰が科されると警告した。

 消費者に対しては、「臨時休業や営業時間短縮を余儀なくされている店舗はごく一部。道路冠水などを受けて物流が混乱気味なものの、物資が不足しているわけではない」と説明。「入手困難になることはないので、必要に応じた分だけ購入するよう」呼び掛けた。DITはすでに販売元や流通業者と連携し、在庫の確保、配送の迅速化、必要に応じた物流ルートの変更にあたっているという。

ソンクラー県で発生した洪水
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより

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