【タイ】バンコク都ドゥシット区内のサームセーン通りで発生した道路陥没の復旧作業は9月30日、新たに2カ所の空洞が見つかったため中断された。通行再開は当初予定の10月8日から9日以降にずれ込み、2車線に限られる見通しだ。
タイ電車公社(MRTA)が29日に障害物を撤去、30日にモルタルを投入する作業を開始した。しかし、水道管付近と警察署の建物に隣接する壁際で、2カ所の空洞が見つかった。コンクリートの収縮やひび割れが原因とみられる。
応急措置に7~8時間かかり、本来の作業がその間、中断された。作業は5~6日かかり、10月9日までに2車線のみが再開される見込み。
MRTAはこれまで、「地中レーダー(GPR)を用いた監視を続けており、新たな空洞は確認されていない」と説明していた。また、チャチャート・シッティパン・バンコク都知事が29日夜に陥没事故現場を視察し、「復旧作業は順調に進んでいる」と述べ、10月8日までの完了を見込んでいた。
●陥没事故のサームセーン通り、30日はモルタル大量投入で渋滞悪化か
写真:バンコク都庁(BMA)