【タイ】タイ東部チョンブリー県パッタヤー(パタヤ)市内で9月3日、地元警察が振り込め詐欺に関与したタイ人の女を逮捕した。女は「出し子」として、市内のショッピングセンターで98万バーツ(450万円相当)を引き出そうとしていた。
詐欺に使われていたミュール口座の名義は女のもので、監視役とみられる中国系マレーシア人の男が同行。女に現金を引き出させたうえで、主犯格とされる中国人の口座に送金するよう指示していたという。
マレーシア人の男は女と共にその場で逮捕されたが、主犯格の中国人は同日夜に国外に逃亡したとみられる。また、女とマレーシア人の間には、ほかのタイ人の仲介人が存在していた。女の口座には、少なくとも10人の被害者からの振り込みが確認されており、出し子としての報酬は2万バーツだった。
警察は女を資金洗浄および詐欺などの容疑で送検。「少額の報酬で口座を貸し出す行為も、国家の安全保障を脅かす犯罪であり、厳正に対処する」と警告している。