【タイ】タイ観光警察(ツーリストポリス)は6月15日、南部プーケットで資格なしに医療行為を行っていたロシア人の女(33)を逮捕したと発表した。「ビクトリア」と名乗って外国人の患者を診ていたが、医師免許はなく、医学を学んだこともないという。
ビクトリアは、フェイスブックに医師としてのPR記事と画像を投稿し、自らを派手に宣伝。バー店内らしき場所で男性に注射をしている写真なども載せていた。
警察が6月12日、おとり捜査として連絡を取り、「酒を飲み過ぎた」という症状を説明。返答は、やはり医師を名乗る「マリーナ」という女からあり、プーケット市内の賃貸物件で待ち合わせをすることになった。待ち合わせ時間の午後9時になるとビクトリアがやってきて、治療費6000バーツを受け取って注射器を取り出したため、おとり捜査員がその場で逮捕した。
ビクトリアは警察の取り調べに対し、医師や薬剤師などの資格は一切なく、過去に医学を学んだこともないと供述。ロシア人の知り合いのマリーナに、「外国人を相手に診察してくれ」と言われたのでやっていただけと話しているという。
警察はビクトリアの逮捕と共に、注射器や薬剤など47点を証拠品として押収した。マリーナについての発表はない。
写真:ศูนย์ข้อมูลภูเก็ต Phuket Info Centerフェイスブックより