【タイ】タイ警察はバンコク東隣サムット・プラーカーン県サムット・プラーカーン市で6月14日、コンビニで受け取った釣りを隠して現金をだまし取っていたタイ人の女(55)を窃盗の容疑で逮捕した。バンコク首都圏の広い地域で繰り返していたもよう。
事件は6月初旬に発生。女はコンビニで49バーツの買い物をし、1000バーツ札を出して951バーツの釣りを受け取る際に500バーツ札をすかさず隠し、「500バーツ足りない」とレジの店員に怒声を浴びせた。一方的にまくし立てて店員を委縮させ、返品するといって1000バーツを取り戻し、店を後にしたという。このとき、隠した500バーツ札が床に落ちて女が慌てて拾う姿を店員が目にし、警察に通報した。
警察が捜査を開始したところ、バンコク、北隣パトゥム・ターニー県、中部アユッタヤー(アユタヤ)県などで同様の窃盗(詐欺)を働いていたことが明らかになり、被害に遭った店が注意を喚起するSNSの投稿も見つかった。
女の供述によると、毎日正午に自宅を出て、電車やバスに乗ってコンビニを見て回っていた。10代を思わせる若い店員が、脅しやすかったという。
警察は被害届のあった店の防犯カメラに映っていたものと同じ服をタンスで見つけ、証拠を揃えて逮捕に至った。女は初犯以降、防犯カメラを気にして顔を隠すようになった。また、年齢で足が付かないよう若い恰好をしていたが、警察は事件報告の際に「危険老女」と表現した。
写真:POLICE News Varieties