【タイ】タイ国立開発行政研究院(NIDA)が実施した、カンボジア国境問題に関する世論調査の結果で、タイ国民は政府より国軍を信頼していることが分かった。同調査は6月9日から11日にかけて、18歳以上の学歴、職業、収入など幅広い層の1310人を対象に実施された。
5月28日に起きた東北部ウボン・ラーチャターニー県チョンボック一帯の衝突(銃撃戦)をきっかけとするカンボジア国境問題で、「国益を守るために信頼している機関」という質問で(いずれも複数回答可)、
国軍:
・非常に信頼している:63%
・信頼している:24%
・信頼していない:9%
・全く信頼していない:5%
政府:
・非常に信頼している:12%
・信頼している:19%が
・信頼していない:32%
・全く信頼していない:37%
外務省:
・非常に信頼している:10%
・信頼している:23%が
・信頼していない:35%
・全く信頼していない:31%
との、それぞれの回答となった。
「実際の対策・対応で満足している機関」についての質問では、
国軍:
・非常に満足している:62%
・満足している:24%
・満足していない:10%
・全く満足していない:4%
タイ政府:
・非常に満足している:10%
・満足している:21%
・満足していない:31%
・全く満足していない:38%
外務省:
・非常に満足している:10%
・満足している:25%
・満足していない:36%
・全く満足していない:29%
との回答が得られた。
(ペートーンターン首相が対カンボジア政策で引用した)タイ国歌の「平和を愛するが、戦いも臆さない」の一節を支持するか、との質問には、
・強く支持する:69%
・支持する:19%
・多少支持する:7%
・全く支持しない:3%
という回答となった。
自身のナショナリズム(愛国主義・民族主義)についての質問には、
・常に強いナショナリズムを意識している:49%
・状況によって度合いが変わる:32
・あまり持ち合わせていない:4%
・全く持ち合わせていない:2%
との回答となった。