【タイ・カンボジア】タイ警察が1月9日に発表したところによると、カンボジアのリム・キムヤ元国会議員(74)が7日にバンコク都内で射殺された事件で、タイ人容疑者が8日、逃走先のカンボジア・バッタンバンで逮捕された。事件発生から24時間の出来事だった。
容疑者は7日夕方にリム・キムヤ氏を撃った後、バンコクから東部サケーオ県に向かって逃走。深夜に同県クローンハート郡の国境通過地点からカンボジアに出国した。タイ警察によると、捜査班が国境まですぐ後を追っており、容疑者の越境後ただちにカンボジア警察に協力を要請、そのまま追跡を続けた。カンボジア警察とタイからの捜査班は翌8日午後4時半頃、バッタンバン州内で容疑者を取り押さえた。
容疑者は元タイ海軍軍曹で、この1年はバイクタクシーのドライバーをしていたという。犯行の動機はカンボジアの政治抗争に関係すると見られているが、リム・キムヤ氏が撃たれたときに一緒だった同氏の妻は、政治絡みか否かの説明は避けているという。