【タイ】タイ保健省は12月22日、ミャンマーで流行中のコレラの発症例が国境を接するターク県でも確認されたとし、現地に緊急対策本部を設置した。タイ側ですでに2例が報告されている。
コレラは、ターク県メーソート郡と友好橋でつながるミャンマーのミャワディー郡シュエコッコで流行。これまでにおよそ200人が感染し2人が死亡している。タイ側の感染者2人もミャンマー人で、タイで出産するために入国した女性がすでに感染しており、見舞いに訪れたターク市在住の親類の男性にも感染したもよう。
緊急対策本部は、両国国民が日常的に国境を行き来しているメーソート郡およびメーラマート郡で、水質管理の徹底、地元コミュニティ、工場などの職場、(国境沿いに点在する)難民キャンプでの監視を始めた。ほか、治安当局が不法入国を防止するため、国境の警備を強化している。保健省は、年末年始は大勢で食事をすることが多くより感染しやすいとして、地元住民に注意を促している。