エーザイとタイ保健省、認知症対策で協働

【タイ】エーザイ(東京都文京区)は11月30日、タイの販売子会社エーザイ(タイランド)マーケティングが、タイ保健省医療サービス局と、タイでのアルツハイマー病をはじめとする認知症の治療に対するアクセス改善に向け協働することで合意したと発表した。

 タイでは急速な高齢化にともない、認知症当事者数が現在の70万人から2050年には200万人に増加すると予測される。認知症およびアルツハイマー病は女性の死因の第3位(総死亡数の7.1%)、男性では第9位(同3.3%)となっており、認知症対策の体制構築が急務とされる。

 今回の合意で、エーザイとタイ保健省は、タイでの認知症とアルツハイマー病の問題に対処する上での主要な課題として、▼アルツハイマー病を含む軽度認知障害(MCI)および認知症の疾患啓発▼アルツハイマー病を含むMCIおよび認知症の診断インフラの整備とアクセスの確保▼認知症当事者および介護者のための認知症コミュニティやエコシステムの構築を通じたトータルケアの確保――の3点を特定した。課題の解決には国が疾患対策のガイドラインを策定することが重要で、エーザイとタイ保健省は、策定に向けた調査などを共同で実施する。また、他産業を含む多様なステークホルダーと連携して認知症エコシステムを構築し、ガイドラインの運用を推進するとともに、タイの認知症コミュニティに対する支援体制の構築を目指す。

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