対米関税、タイは「8年で貿易収支均衡」を提案

【タイ】タイの複数メディアがブルームバーグ電として伝えるところによると、ピチャイ・ジュンハワーチラ副首相兼財務相は7月6日、タイ米関税で貿易黒字460億米ドルを5年以内に70%まで削減し、その後7、8年で均衡に持ち込む案を提示していることを明らかにした。米国から農産物、工業製品、エネルギー、ボーイング機の購入を増やす考え。

 米国がタイに提示した関税は36%で、交渉期限は9日。ピチャイ財務相はこれまで、10年かけての貿易収支均衡で交渉を続けていた。今回、2、3年縮めたスピード感をアピールして合意を目指す。同相は「タイにとってのベストは10%。それ以上でも20%を超えなければ妥協は可能」とした。

 エネルギーに関しては、タイ王室系複合企業サイアムセメント・グループ(SCG)のSCGケミカルズ(SCGC)がエタンを、タイ国営石油会社PTT傘下のPTTグローバルケミカル(PTTGC)が米アラスカから20年間、年間200万トンの液化天然ガス(LNG)の購入が可能としている。また、タイ国際航空は今後数年間で最大80機のボーイング機を購入できる可能性を発表している。

ピチャイ副首相兼財務相 写真:タイ首相府

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