【タイ】政府は、タイ中高速鉄道の第2期区間となる東北部ナコーン・ラーチャシーマー県~ノーンカーイ県間の建設について、2027年に入札を実施する。今年7月末時点では、12月までに8件の土木契約の入札を開始すると報じられていた。
ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相は11月2日、タイとラオスを結ぶ物流拠点のノーンカーイ駅を視察。翌3日に計画の進捗状況を説明した。 第2期区間は総延長357.12キロ、事業費3413億5000万バーツ(1兆6000億円相当)。
現在、技術面の準備や規格認証を進めており、2027年の調達開始を予定している。閣議はすでに原則承認しており、2033年の開業を目指す。建設はバンコク~ナコーン・ラーチャシーマー間の第1期区間の完成を待たずに進める。新路線は主に旅客輸送向けで、営業最高速度はおよそ時速160キロを見込む。全線開通後は、バンコク~ノーンカーイ間の所要時間が5時間余りに短縮される。
運輸省はまた、鉄道整備によってノーンカーイ駅の物流拠点としての重要性が高まっていると説明。同駅はすでに、ラオス経由で運ばれる貨物の中継拠点となり、中国向けのドリアンなど農産物が東部レームチャバン港を通じて輸出されている。関連する貿易額は年間数千億バーツ規模に達するという。
中国南部からラオス経由で輸送されるゴムなどの農産物や原材料もノーンカーイを経由し、レームチャバン港を通じて上海などに船積みされている。同輸送ルートは、中国国内の長距離輸送と比べて輸送時間とコストの削減につながるほか、双方向の貨物流動を支えて地域物流網の効率化に寄与するとしている。
高速鉄道の完成および既存路線での複線化により、2051年には東北部ウドーン・ターニー駅の年間利用者数が136万3250人、1日平均3735人に達する見通しで、都市拡大や交通需要の増加に対応した駅周辺の開発やインフラ整備の必要性が指摘されている。ピパット副首相は、将来の輸送需要に対応するため、鉄道投資と並行して適切なインフラ整備計画を進めることが重要だと強調した。
一方、第1期区間は工事進捗率がおよそ50%にとどまり、2件の契約案件が完了しておらず、建設の遅れにつながっている。今年8月の時点で56%と発表されていた。
●タイ中高速鉄道の工事進捗率わずか56% 3空港接続線との共有構造は未決定のまま
●タイ中高速鉄道の建設を加速 第1期進捗55%、第2期は12月入札へ


























