【タイ・東ティモール】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は10月9日、タイを公式訪問した東ティモールのカイ・ララ・シャナナ・グスマン首相と首相府で会談し、経済、開発、安全保障、地域協力など幅広い分野で両国関係を強化する方針で一致した。両首相は二国間協議の枠組み設置に関する覚書の交換にも立ち会った。
会談では、高官往来の活発化や定期協議の実施、人材育成、貿易・投資・観光の促進などを通じて協力を拡大することで合意。タイは、2028年にアセアン議長国を務めた後、2029年に議長国となる東ティモールに対し、能力向上支援を行う姿勢を示した。
経済分野では、両国間の貿易・投資拡大に向けた取り組みを加速することで一致。タイは東ティモールの食料安全保障分野における重要な協力相手となる意向を表明し、タイ産農産物や加工食品の輸出拡大を後押しするほか、コメ取引に関する覚書の早期締結を目指す。また、農業・食品加工、エネルギー、インフラ、観光、ホテル事業などでタイ企業の投資を促進する。
交通分野では、航空協定の締結を急ぎ、バンコクとディリの両首都を結ぶ直行便の開設実現に向けて協力する。直行便開設によって人の往来や観光、貿易、投資の拡大が期待されている。
安全保障分野では、タイ国軍が1999~2002年に東ティモールの平和維持活動を支援した実績を踏まえ、防衛協力をさらに強化する方針を確認。また、オンライン犯罪や国際犯罪への対策で協力を深める。
開発協力では、タイが2001年以降、東ティモールに800件超の奨学金・研修機会を提供してきた実績を踏まえ、2026~2028年の3カ年開発協力計画の策定を進める。農業、地域開発、公衆衛生、人材育成、アセアン関連能力強化を重点分野とする。
地域情勢についても意見交換し、両首相はミャンマー情勢の改善やアセアンの結束強化の重要性を確認するとともに、地域の平和と安定に向けて連携していく。さらに、2027年に迎える両国の外交関係樹立25周年に向け、交流を一段と活発化させる。
写真:タイ首相府



























