タイ人向け国内観光振興策を10月始動、外客収益の伸び悩み補う

【タイ】スラサック・パンチャルンウォーラクン観光スポーツ相は8月24日、タイ人国内旅行の共同負担制度「タイ・ティヤオ・タイ・プラス」を10月1日に開始する方針を明らかにした。9月の閣議提出を目指す。

 制度全体で50万件を上限とし、ホテル宿泊費の50%(1泊最大3000バーツ、1人5泊まで)を政府が負担する。また、旅行先の飲食店、土産店、レンタカー、スパなどで使える500〜1000バーツ分のデジタルクーポンなどが支給される。航空運賃補助も検討されたが、予算確保が困難なため10月開始の2027年度中央予算を活用して実施する方向で調整している。

 同制度は、これまで実施されてきた生活費負担の軽減を目的とした支援策「タイ・ヘルプ・タイ(タイ・チュアイ・タイ)・プラス」の旅行版として実施される。開始時期を急ぐ背景には、2026年の外国人入国者が伸び悩み、観光収益が目標の2兆バーツ(10兆円相当)に届かないといった懸念がある。

 政府は国内観光の活性化で観光収益の落ち込みを補いたい考え。地政学リスクや世界的な景気減速など懸念材料も多いものの、中長期的に現政権の4年間で国内外からの総額で年間3兆バーツ達成を目指す。

●タイの観光政策を「量から価値へ」 アジア首位の最高付加価値目指す
●タイの外国人入国者数、2026年7月は3%減の255万人(表付き)

スラサック観光スポーツ相 写真:タイ首相府

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