「ラーチャブリーの香り高いココナツ」EUで地理的表示登録 タイ農産品の国際展開に弾み

【タイ】西部ラーチャブリー県産の「香り高いココナツ(มะพร้าวน้ำหอมราชบุรี)」が、欧州連合(EU)で地理的表示(GI)として正式に登録された。英語で「Ratchaburi Aromatic Coconut」もしくは「Maphrao Namhom Ratchaburi)」と表記され、商務省知的財産局が申請していた。

 ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官は、今回の登録によってタイ産農産品の国際的な信頼性がより高まると評価。EU加盟27カ国への販路拡大と、プレミアム市場での競争力向上への期待感を示した。

 ラーチャブリーの香り高いココナツは、甘みと芳香が特徴で、葉のような香りを持つ果汁と柔らかい果肉が評価されている。生産地はラーチャブリー県内7郡で、地形、土壌、水質が栽培に適していることから、通年で安定した収穫が可能となっている。

 2025年の統計によれば、同県では5億5000万個の香り高いココナツが生産され、国内販売額は2億7600万バーツ(14億円相当)、輸出額は52億4400万バーツに達した。EUは主要な輸出先のひとつであり、年間平均輸出額は3億バーツを超える。

 GI登録により、商品名の不正使用が防止され、輸入業者の信頼が高まるとしている。フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、デンマーク、アイルランド、スペイン、ハンガリー、チェコなどへの販路拡大が見込まれる。

 今回の登録は、ラーチャブリー県にとって初の海外GI認定であり、タイとしては5品目目のEU登録となる。これまでに登録されたのは、東北部トゥン・クラー・ローンハイ地域産のジャスミン米、南部パッタルン県産のサンヨット米、北部チェンラーイ県産のドーイチャーン・コーヒーおよびドーイトゥン・コーヒーの4品目。

 タイのGI登録商品は現在、全世界で11品目、33カ国に展開されている。

เที่ยวราชบุรีウェブサイトより

関連記事

トピック

ページ上部へ戻る