タイ工業省、国家自動車・タイヤ試験センター建設 2027年に全面稼働へ

【タイ】工業省が東部チャチュンサオ県内に「国家自動車・タイヤ試験センター(ATTRIC)」の建設を進めている。自動車および関連部品、タイヤの試験・研究・認証を一体的に行う拠点で、2027年の全面稼働を目指している。

 タイ首相府によると、ATTRICはタイを地域の自動車産業拠点、さらには世界水準の次世代車両生産基地へと発展させる政府戦略の中核施設に位置付けられる。完成後は、自動車本体、部品、タイヤについて、国際基準に基づく性能・安全性・環境面の試験や認証が実施できるようになる。騒音、湿潤路面でのグリップ性能、環境負荷などを評価する国連規則「UN R117」に対応したタイヤ試験が可能となる点が特徴。

 これにより、自動車関連メーカーは製品を海外の試験機関に送る必要がなくなり、時間やコストの削減が実現される。研究開発や技術人材育成の拠点としての役割も担い、自動車産業に関する知見の集積や技術革新を後押しする。

 施設には、衝突試験用の実験棟、タイヤ試験施設、電気自動車(EV)向けバッテリー試験施設、EV充電設備、試験走行路などが整備される計画で、アセアン地域の自動車産業全体を支える知的基盤となることが期待されている。現在、建設の進捗は8割を超えており、工業省は予定通りの完成に向けて整備を進めている。

タナコーン・ワンブンコンチャナ工業相訪問時のATTRIC建設現場 写真:タイ首相府

関連記事

トピック

ページ上部へ戻る