【タイ】タイ投資委員会(BOI)は12月29日、世界的な電子ダンス音楽(EDM)フェスティバル「トゥモローランド」のタイ開催で、投資奨励を承認したと発表した。アジア初の開催で、世界有数のアーティストやDJが多数出演し、観光振興や経済活性化につながると期待される。
ナリット・タートサティーラサックBOI事務局長によると、投資奨励を受けたのはイベント運営会社の「VR1ワールド(タイランド)」。同社は5年間の開催期間を通じた経済効果を210億バーツ(1000億円相当)超と見込んでいる。初回は2026年12月、東部チョンブリー県バーンラムン郡の「Wisdom Valley」で3日間行われる予定で、1日あたり最大5万人の来場を期待している。
BOIは、2024年から国際的な音楽、スポーツ、フェスティバル事業を投資奨励の対象としてきたとし、ビザ、就労許可、機材の一時輸入に伴う税負担といった、大型イベントの障壁を取り除いて世界水準の催しをタイで開催しやすくしていると強調。このような支援により、購買力の高い若年層を中心とした外国人旅行者の誘致、ホテル、飲食、地場産品など関連産業への波及効果を促す。
投資奨励の対象となるのは、1件あたりの投資額または開催費用が1億バーツ以上の大規模イベント。機材や設備の輸入関税免除のほか、外国人アーティストやスタッフ向けのビザ・就労許可手続きの円滑化が受けられる。
●タイ政府、トゥモローランド開催に向けた予算20億バーツ承認 2026年から5年間開催へ
写真:TOMORROWLAND 2026 THAILANDフェイスブックより



















