【タイ】タイ首相府は11月25日、エークニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相、タイ投資委員会(BOI)のナリット・タートサティーラサック事務局長らが、日本経済団体連合会(経団連)日タイ貿易経済委員会の石井敬太委員長、鈴木純委員長ら代表団を迎え、次世代産業や投資について話し合ったと発表した。協議は24日、バンコク都内のザ・リッツ・カールトンホテルで行われた。
タイ側は、半導体、先端電子、デジタル、バッテリーなど次世代産業への投資を呼びかけた。政府は日本を長年の重要な投資パートナーと位置づけ、特に自動車産業における日本企業の役割を強調。従来の内燃機関車(ICE)の組み立てが今後、効率的に各種電気自動車(HEV、PHEV、BEV)へ移行できるよう支援策を講じていると説明した。
ナリットBOI事務局長は、「日本はタイ製造業の基盤強化に大きく貢献してきた。世界経済の不確実性の中でも、日本企業がタイ経済とともに安定的に成長できるよう支援する」と決意を示した。また、次世代産業への投資、地域統括拠点、研究開発センターの設置なども呼びかけた。
タイ首相府によると、日本側は特に再生可能エネルギー分野への関心を示した。タイ政府は年内に導入予定のグリーン電力料金制度(Utility Green Tariff)や再生可能エネルギーの直接売買制度(Direct PPA)を紹介したという。
エークニティ副首相およびナリットBOI事務局長は11月27日から日本を公式訪問。東京・東京會舘で開かれる大型セミナー「タイ・日本投資フォーラム2025」で日本企業に対しタイへの投資拡大を呼びかける。
●タイ副首相、BOI代表団と訪日 日系企業向け投資フォーラムを開催
写真:タイ首相府























