【タイ】タイ首相府による11月19日の発表によると、タイ運輸省国道局が、南部ソンクラー県ハジャイ郡で交通渋滞の緩和と物流機能の強化を目的とした「ハジャイ環状道路(バイパス)」建設を進めている。ハジャイはタイ南部最大の経済都市で、商業、観光、農業、漁業の拠点として発展。北部と南部を結ぶ交通の要衝とされる。
ハジャイには、首都バンコクから延々と続く国道4号線(ペッットカセーム通り)が経由して深南部のマレーシア国境に至るほか、国道414号線、407号線、43号線といった南部の主要幹線道路が接続している。地域競争力を高める重要な要素として、効率的な環状道路網の整備が以前から求められており、北部チェンマイ県、東北部コーンケーン県やウドーン・ターニー県などでの成功例がハジャイでの開発を後押しした。11月に入ってピパット・ラチャキットプラカン副首相兼運輸相が現地入りし、早期完成に向けての全工程の加速を指示したという。
現在、東側区間の一部(国道4号線バーンプル町~国道4135号線ハジャイ空港入口の総距離7.182キロ4車線)が着工済みで、進捗率は車線によって15~50%。残りの区間は、1)国道414号線~国道407号線~43号線を経て国道4号線南側に接続する東側の総距離24.153キロ(総事業費178億9000万バーツ)、2)ハジャイ空港~国道4287号線~国道4号線北側を経て国道414号線に至る西側の総距離35.51キロ(総事業費240億3700万バーツ)で、環境影響評価(EIA)による承認を取得済み。今後、運輸省の承認を経て閣議承認された後、用地取得と建設に移る。





















