BTS運営会社への債務支払い 裁判所がバンコク都庁に支払い命令

【タイ】タイ中央行政裁判所は9月29日、バンコク都庁(BMA)に対し、高架鉄道(BTS)スクムビット線(ライトグリーンライン)の延長区間の運行・維持管理費用として、大量輸送システム社(BTSC)に対し、利息を含め110億バーツ(500億円相当)を支払うよう命じた。判決確定から180日以内に履行するよう求めている。

  BTSスクムビット線の延長区間はBMAが所有しており、BTSCに運行システムの設置と運行を委託している。その費用の支払いが滞っており、係争が長く続いている。今回の判決によると、BMAおよび同庁が出資する運行会社のクルンテープ・タナコム社は、2021年6月から2022年10月までの延伸区間の運行委託契約に基づき、債務を履行する義務があるとした。

 チャチャート・シッティパン都知事や都幹部らは、契約は前都政で結ばれたものであり、現都政に支払い義務があるかを明確にしたいもよう。ただ、控訴などで支払いを先延ばしにすると利息の負担が増すため、将来のリスクを避けて応じる姿勢も示している。

バンコク都議会が145億バーツの予算承認、BTSCに支払いへ

チャチャート都知事 写真:バンコク都庁(BMA)ホームページより

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