サハグループ、「キングスクエア」正式開業 総事業費100億バーツの地域密着型モール

【タイ】タイ消費財大手サハグループが、バンコク都内ラマ3世通りに総事業費100億バーツ(450億円相当)の「キングスクエア・コミュニティモール」を正式に開業した。タイ国内の小売業界では、従来型の大型ショッピングセンターから、地域住民の生活に密着した総合施設への転換が進んでおり、同モールはその潮流を象徴する開発と位置づけられる。

 キングスクエアはサハグループ傘下のキングスクエア・デベロップメントが開発。地上5階建てで、延べ床面積2万3000平米、駐車場は216台の駐車スペースを備える。サハグループが推進する複合開発「キングスクエア・プロジェクト」の一環で、敷地内には「キングスカレッジ・インターナショナルスクール・バンコク」「キングスクエア・レジデンス」などが併設されている。また、東急がサービスアパート「デュシットスイーツキングスクエアバンコク」の開発で参画している。

 キングスクエアが開発された一帯は、住民登録ベースで25万人以上が居住。最近では中所得~富裕層向けの住宅開発が進んでおり、都市化が進んでいるという。

 サハグループによると、タイの商業用不動産市場は2025年時点で180億米ドル規模とされ、2030年には241億米ドル規模に達する見通し。成長率は年平均6%弱で、小売不動産への投資意欲は依然として高いもよう。

東急、バンコク・ラマ3エリアでサービスアパート

イメージパース:Saha Pathana Inter-Holdingより

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