2025年のバンコク都内の刑法犯、全体として減少 オンライン詐欺は増加

【タイ】バンコク首都警察(MPB)が、2025年におけるバンコク都内の犯罪統計を発表した。前年と比較して刑法犯全体は減少した一方、オンライン詐欺事件が大幅に増加した。

 発表によると、2025年1月1日から12月31日までに発生した刑法犯は7万6744件で、前年の9万3022件から減少した。検挙件数は6万7920件、検挙人員は7万4098人だった。前年は検挙件数8万5923件、検挙人員9万2949人で、いずれも減少傾向が確認された。

 凶悪犯罪や社会的影響の大きい事件は237件で、前年とほぼ同水準だった。内訳では、殺人事件が91件、強盗21件、ひったくりを含む強奪事件95件、放火30件となり、殺人や強盗は減少した一方、強奪と放火は増加した。

 殺人、傷害、性犯罪など生命・身体・性に関わる犯罪は2307件で前年より増加したが、検挙件数と検挙人員はいずれも減少した。

 窃盗など財産犯は4930件で、前年より減少した。特に一般窃盗や自動車・オートバイ盗は大きく減り、車両盗難は34件減少した。一方、ひったくり事件は18件増加した。

 詐欺や横領、器物損壊、コンピュータ犯罪などの知能犯は6106件で、前年を上回った。中でもオンライン詐欺は1312件と前年より増加したが、検挙件数は減少して被害拡大が課題となっている。

 国家を被害者とする事件は2万1136件で、前年から大幅に減少した。銃器や爆発物の摘発は減少した一方、薬物犯罪は1万2416件と前年を上回った。

 自動車やオートバイ盗難の減少については、取り締まり強化と都民への注意喚起の成果と説明。施錠の徹底や防犯カメラの設置を呼びかけている。

 警察はまた、都内全88警察署と捜査部門に対し、未解決事件の指名手配犯、特に凶悪事件や複数の逮捕状を持つ容疑者の追跡を指示した。出所直後の人物の動向把握を含め、再犯防止と犯罪抑止を図るとともに、増加傾向にあるオンライン詐欺事件の摘発を強化し、被害拡大の防止に取り組む方針を示した。

写真:POLICE News Varieties

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