【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会の発表によると、2025年7月の自動車生産台数は前年同月比11.39%減の11万616台だった。前月比でも15.06%減で、過去2カ月続いた前月比増が途絶えた。1~7月は前年同期比5.73%減の83万5331台。
7月の自動車(新車)販売台数は、前年同月比5.84%増の4万9102台だった。前月比では1.95%の微減となった。1~7月は前年同期比0.74%減の35万1796台。
特に落ち込みが激しいピックアップトラックは、30カ月を超す連続の前月比減で、1万1022台だった。FTI自動車部会によると、コロナ禍以前の2019年、ピックアップトラックの販売台数は100万7552台に達し、販売全体の36%近くを占めていた。月平均3万6000台弱が売れていた計算になるという。
7月の完成車輸出台数は、前年同月比3.27%減の7万2439台だった。これまで輸出が続いていたガソリン乗用車の一部がモデルチェンジで生産中止となったことが、減少の一因。1~7月は前年同期比11.74%減の53万1796台。
一方、電気自動車(BEV)の乗用車とピックアップトラックが7月、計167台輸出された。FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン顧問は、「タイの電気自動車の歴史にとって重要な年になった」と評価した。