【タイ】マヒドン大学公衆衛生学部とエルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区)が1月27日、人工知能(AI)を活用したモバイル結核検診を3月に開始すると発表した。バンコク都庁(BMA)の協力を得て、実証事業として実施する。
X線撮影装置を搭載したモバイルバスで、都内19区で被験者を検診していく。胸部X線画像(CXR)を撮像、AIが結核の検出を行う。陽性が疑われる場合はただちに、通知が担当の放射線科医に届くシステムとなっており、病院での確定診断が迅速になされ、治療を早期に開始できると期待されている。
同事業は、マヒドン大学とエルピクセルが2024年9月に締結した研究契約に基づき、日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けて実施する。
エルピクセルは、医療・製薬・農業分野での画像解析技術とAI技術の応用で、高精度ソフトウエアを開発するベンチャー企業。医師の診断を支援するAI画像診断支援技術「EIRL(エイル)」や創薬に特化した画像解析AI「IMACEL(イマセル)」を軸に事業を展開している。