「モーターエキスポ2024」11月28日プレスデー写真(ブースは順不同)
【タイ】タイで最大規模を誇る自動車・自動二輪の展示販売会「第41回タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ2024」が11月29日に開催される。場所はバンコク郊外ノンタブリー県のコンベンションセンター、「インパクト・ムアントンタニ」のChallenger 1~3。開場時間は平日12時~22時、土日祝が11時~22時。12月10日まで続く。
今年は中国からの新規電気自動車(EV)メーカー8ブランドが新たに出展。11月28日は来場者が通常より少ないプレスデーだったが、目新しいということで新参メーカーのブースはどこも賑やかだった。全体では9カ国から自動車42ブランド、7カ国から自動二輪22ブランド、中古車会社5社が出展する。
主催者のインターメディア・コンサルタントは、「自動車販売台数が伸び悩む中、今回のモーターエキスポには新たなEVメーカーが参入し、受注台数の引き上げに貢献するだろう」と期待を述べ、自動車業界に720億バーツ(3200億円相当)以上の収益をもたらすと予想している。一方、タイのメディアは開催前から、「モーターエキスポが、低迷する自動車販売台数をどれほど回復させることができるのか疑問」(タイ英字紙バンコクポスト)といった辛口の記事を掲載している。
今年は特にピックアップトラックの売り上げ激減が目立っており、モーターエキスポでどの程度の受注を確保できるか注目されている。金融機関のローン審査が厳格なため、受注できてもその後で振るい落とされる心配は大いにあり、出展者は「期待半分」という雰囲気だという。
先の11月22日、タイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB)がピックアップトラック購入者への融資のため、50億バーツ規模の基金を設立する案をペートーンターン首相に伝えたと発表したが、その後の進展は明らかになっていない。JSCCIBは、タイ商工会議所(TCC)、タイ工業連盟(FTI)、銀行協会(TBA)の民間経済3団体による委員会。
また、エーカナット・プロームパン工業相がモーターエキスポ2024の開催に合わせ、政府による自動車販売台数の回復を狙った「自動車下取りプログラム」が検討されていると話したが、これも詳細は検討中だという。